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アコーディオンのメッカ、カステルフィダルドを往く。 NO-3
市庁舎は教会の隣にある。その庁舎の小さな建物の地下一階が「アコーディオン博物館」になっている。


ユーロ2.00を払うと愛想のいい執事おじいさんが「写真とってもいよ、ゆっくり見ていって」といった風に 聞こえるイタリア語で言ってくれた。 で、カットを何枚もとった。それだけ貴重なアコーディオンの実物がここには陳列されている。
まずパオロソプラーニの肖像画が左手正面にある。やはり会社は絶えたけども、この町の偉人なんだね。 私も思わず記念写真をとる。


ここには1829年にウィーンでデミアという人が小型のリードのついた楽器を作ったあたりからはじまって、 つい最近までの100数十年がショーウインドウのように見えるしかけになっている。 悲しいかな、イタリア文字が読めない小生は想像するしかなかったけれども、時代をへて相違工夫、デザイン 機能付加、材料、と確実に変わってきているのがみてとれる。
エッー ! ショーウインドウに飾ってある同型モデルがわが「アクトベイドットコム のショールーム」にもあるではないか! 同じモデルだよ。ダラッペの1900年当時モデルや、いくつかの1950、1960年モデルはこの大和の国から はるばるきた初老のアコーディオンマニアを感激のきわみに押し上げるに充分だった。 「いやぁ、博物館の皆さんご苦労さん!今日も機嫌よく働いてヨ!」と急に態度が変わってしましそうな満足感 に浸るのだった。
このカステルフィダードという中心部は1km四方しかない小さな町だ。アコーディオンが急に現れて、あれよあれよ という間に世界のメッカになって大好況。そしてそれが続くかと思いきや、わずか数十年で、奈落の底だ。 ここの陳列品は、圧縮されたミイラの残骸ともいえる。 その間、多くのメーカーが生まれ、熱い情念がデザインを技術を生み出した。それはストラデーラ バスシステム、 チャンバー機構、。リード1枚にしたって大変な技術のかたまりである。 そういった技術革新の反面、この町の歴史と地形から、カステルフィダード気質を生んだ。 壁をはさんだ隣は仲間というより、競争相手だ。 このアイデア、この顧客をとられてなるものか、と想像をこえる 確執があったともいう。 インターネットはなくとも、くしゃみの1つが町中に知られるにはそう時間はかからない。そういった土地柄でもある。
以降 次回




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